大日塗は減収減益
田辺との合併効果に期待

 大日本塗料が11月21日に発表した平成14年3月期中間決算は、連結で売上高前年同期比4・5%減、営業利益同14・5%減、経常利益同31・3%減となり、特別損失計上などにより上半期純利益は9千3百万円に留まった。

 一般塗料分野では、新設・メンテナンス双方での需要獲得に注力したものの、主力の防食塗料は販売数量が微減し、売上高は前年同期比2%減。汎用塗料は、前年同期とほぼ同じ販売数量を達成したが単価の下落で同1・6%減。同分野全体で同2%減となった。  工業塗料分野では、住宅建材用塗料の販売数が微増したものの、販売単価の下落により売上高は前年同期比6%減、同分野全体で同7・3%の減少。

 蛍光色材事業では、文具用新顔料の売上が順調だったものの、2年間のテーマパーク向け大型プロジェクトの終了により輸入コーティング材の引き合いが急減し、前年同期比16・6%の大幅減収となった。  照明機器事業は、建築化照明部門での指名活動による販促拡大により前年度比45%の大幅売上増を実現したが、紫外線部門が半導体不況の影響を受け約20%減。同事業全体での売上高は、同3・4%減となった。

 今後は、10月1日に合併した田辺化学工業との事業の融合により、高性能新製品の開発を強化し、塗替え・コーティング分野事業を積極展開する。