神東塗は10%の減収
賃貸用不動産売却で体質改善

 神東塗料が11月22日発表した平成14年3月期中間決算は、新製品の開発、生産・物流の合理化により、売上高は同期前年度比10・1%減、経常利益は同23・6%減となったものの、賃貸用不動産売却による資産の効率化・財務体質の強化により中間純利益は85・5%増の4億6百万円を計上した。

 塗料事業では、粉体塗料や水系塗料が若干伸長したものの、関連産業の需要減退により、ほぼ全分野で前年同期を大幅に下回り、売上高は100億8千2百万円と、前年同期比の12億3百万円減となった。

 化成品事業は、売上高が同3千万円増と概ね好調。  不動産事業は、資産売却に伴い9月20日で営業終了し、売上高は3億9千4百万円と同2千5百万円減となった。

 今後も引き続き、事業部戦略に基づいた収益改善諸施策を推進し、デフレ時代に強い対応に努める。