トウペは経常赤字に
塗料事業全分野で減少

 トウペが11月28日発表した平成14年度3月期中間決算は、連結売上高が11・8%減の93億2千9百万円となり、損益面ではコスト削減のため岡山工場の閉鎖を中心とする生産体制の整備を行ったものの、経常損失が3億1千5百万円、中間純損失が15億2千8百万円と、大幅な減収のため赤字となった。

 塗料事業は、鉄・構造物用塗料分野および路面標示用塗料分野で公共投資減少の影響を受けるなど、全分野において売上高が減少し、83億9千5百万円となった。

 化成品事業では、自動車関連用アクリルゴムの輸出が堅調に推移したものの、国内向けの減少により売上高は前年同期実績を若干下回った。繊維防水コーティング用アクリルゴム、繊維植毛用アクリルエマルションも減少している。

 今後、不採算品の整理やコスト削減を行い、環境対応型塗料や高性能塗料を強化し、新規ユーザー開拓に努める。