◆日本塗装時報 2007年9月18日発行 1859号掲載記事◆

■ 「中国塗装情報」

 本紙では、中国の情報提供サービス会社、中国北京雅歌公司(北京市)と提携し、中国の建設塗装、塗料に関する最新情報をシリーズで掲載することになりました。すべての掲載記事は本紙のみに独占的に提供され、記事についての著作権も本紙が有します。中国塗装情報は本紙でしか読めません。どうぞご期待ください。

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■日塗装 第21回全国建築塗装技能競技大会 岩手県で初開催、52選手が技を競う

 日本塗装工業会主催による第21回全国建築塗装技能競技大会は9月5、6の2日間、岩手県滝沢村のアピオ(岩手産業文化センター)で開催され、大賞の部26人、新人賞の部26人、合計52人の選手が腕を競った。新しい意匠を可能する内装仕上げとして注目されている「フレックスコート自由仕上げ」は、「応接室の壁面に創作する」をテーマに、より実用的な壁面に仕上げることにポイントを置いた。また、前回から採用されたフレックススウェード「木目調仕上げ」(大賞の部)、「ラグローリング仕上げ」(新人賞の部)は、さらに完成度が上がり、ハイレベルな戦いとなった。競技風景は、地元のテレビに取り上げられるなど、一般へのアピールにも貢献した。
 5日の午前9時から開会式を開催。まず河野会長は「今回は大賞、新人賞の部で各1名女性が参加された。団塊の世代が退職する2007年問題に関連して、われわれの業界も技術の伝承、若手の育成が喫緊の課題になっているが、本日参加された選手を見ると、心強く思う。日頃培われた技術、技能を存分に発揮されて2日間を正々堂々と戦っていただきたい。今後、皆様の先には基幹技能者という制度もあり、事業主にはそうした資格者を優遇するようお願いしている。皆様には、後輩の道しるべになっていただきたい」と選手を激励。
 堀越良雄東北支部連合会会長は「東北での開催は第16、17回大会に続き3回目を迎え、支部として誇りに思う。選手諸君のご健闘を祈っている」とあいさつ。
 晴山祐一実行委員長は「選手の皆さんは本大会の目的を十分認識して取り組んでいただきたい。それは仕事を通して技術・技能を広めるという使命であり、私どもも外に向けて一生懸命PRしていきたい」と述べた。
 黒ア政彦審査員長が競技ルールを説明。出場選手を代表して、八重樫智訓選手が力強く宣誓した。
 このあと、9時半から競技を開始。選手たちは手際よく各課題に取り組んでいった。

第21回全国建築塗装技能競技大会は、2日間にわたる熱戦の結果、大賞の部国土交通大臣賞には立川順一選手(東京・佐藤興業)、新人賞の部厚生労働大臣賞には吉元新太郎選手(福岡)が選ばれた。立川選手、吉元選手とも課題Aフレックスコート自由仕上げでは金賞を受賞した。
 表彰式は、6日午後3時過ぎから開催。永田好一常任理事の司会で始まり、河野会長は「出場選手の皆さんの中には、普段と違って実力を十分に発揮できなかった方もおられるだろうが、本日の審査結果がすべてではなく、また次の機会にチャレンジしていただきたい。この成果が後輩の方々に受け継がれ、技能の継承につながることを望んでいる。審査員、実行委員の方や地元岩手県支部役員、会員の方には深く感謝したい」とあいさつ。
 黒ア審査委員長は「今大会では、初めて大賞、新人賞の部に女性2名が参加していただいた。課題Aのフレックスコート自由仕上げは従来と違ってテーマを設定したが、応接間らしいシックな仕上がりとなった。また、両部門とも調色の出来上がりは近年になく優れていた。皆様の調色技術が成長されたことを実感している。各作品はいずれも素晴らしい出来栄えで、甲乙つけがたものであった」と講評を述べた。

 入賞者は次の通り。
【建築塗装技能大賞の部】
▽国土交通大臣賞=立川順一(27歳・東京・佐藤興業)
▽国土交通省総合政策局長賞=竹下勉(32歳・熊本・いとう工業)
▽岩手県知事賞=大野政樹(33歳・滋賀・稲葉工業)
▽盛岡市長賞=田中俊輔(31歳・山口・山住企画)
▽建設業振興基金理事長賞=伊藤辰次(42歳・三重・草川塗装)
▽中央職業能力開発協会会長賞=八重樫智訓(53歳・岩手・五日市塗装工業)
▽日本建設業団体連合会会長賞=大橋賢士(31歳・栃木・坂本塗装)
▽日本塗料工業会会長賞=斎藤光一(34歳・茨城・斎藤塗装店)
▽日本塗料商業組合理事長賞=高橋安彦(34歳・福岡・牟田塗装工業)
▽日本塗装工業会会長賞=鴻野直儀(30歳・神奈川・ヨコソー)
▽努力賞=宇佐美晋(39歳・静岡・鮫島塗装店)
【建築塗装技能新人賞の部】
▽厚生労働大臣賞=吉元新太郎(26歳・福岡・吉元塗装工業)
▽厚生労働省職業能力開発局長賞=齋藤隆行(23歳・東京・大野塗装店)
▽岩手県知事賞=須貝悟(32歳・北海道・福田塗装)
▽盛岡市長賞=井口和幸(27歳・新潟・ビソー)
▽建築保全センター理事長賞=長谷川陽(29歳・福岡・長谷建装)
▽中央職業能力開発協会会長賞=藤田素晴(24歳・岩手・ホームデコ)
▽全国建設業協会会長賞=熊谷友幸(25歳・岩手・大田中塗装店)
▽日本塗料工業会会長賞=中島幸司(31歳・北海道・山村塗装)
▽日本建築仕上材工業会会長賞=富田直樹(24歳・・京都・イーペック)
▽日本塗装工業会会長賞=高森新太郎(34歳・岡山・難波塗装店)
▽努力賞=園部祐也(21歳・茨城・園部塗装工業)
【大賞の部 部門賞】
▽課題Aフレックスコート自由仕上げ・金賞=立川順一(27歳・東京・佐藤興業)
▽同・銀賞=高橋功(33歳・神奈川・鹿沼塗装)
▽同・銅賞=鴻野直儀(30歳・神奈川・ヨコソー)
▽課題Bつや有合成樹脂エマルションペイント刷毛塗り仕上げ=竹下勉(32歳・熊本・いとう工業)
▽課題Cフレックスコート平滑仕上げ=川村智浩(35歳・長崎・中村塗装)
▽課題Dフレックススウェード木目調仕上げ=竹下勉(32歳・熊本・いとう工業)
▽課題E防水形複層仕上塗材E模様吹き凸部処理仕上げ=伊藤辰次(42歳・三重・草川塗装)
▽調色=大野政樹(33歳・滋賀・稲葉工業)
【新人賞の部 部門賞】
▽課題Aフレックスコート自由仕上げ・金賞=吉元新太郎(26歳・福岡・吉元塗装工業)
▽同・銀賞=熊谷友幸(25歳・岩手・大田中塗装店)
▽同・銅賞=齋藤隆行(23歳・東京・大野塗装店)
▽課題Bつや有合成樹脂エマルションペイント刷毛塗り仕上げ=須貝悟(32歳・北海道・福田塗装)
▽課題C合成樹脂エマルションペイントローラー塗り仕上げ=須貝悟
▽課題Dフレックススウェードラグローリング仕上げ=長谷川陽(29歳・福岡・長谷建装)
▽課題E防水形外装薄塗材E(単層弾性)ローラー塗り仕上げ=富田直樹(24歳・・京都・イーペック)
▽調色=井口和幸(27歳・新潟・ビソー)
【特別賞】
▽盛岡商工会議所会頭賞=八重樫智訓(53歳・岩手・五日市塗装工業)
▽岩手県中小企業団体中央会会長賞=佐藤司(26歳・青森・佐藤塗装工芸)
▽岩手県職業能力開発協会会長賞=及川吉幸(49歳・岩手・照井塗装)
▽岩手県工業技術センター理事長賞=藤田素晴(24歳・岩手・ホームデコ)
▽日刊岩手建設工業新聞社賞=熊谷友幸(25歳・岩手・大田中塗装店)
▽NHK盛岡放送局賞=二川目麻実(21歳・青森・前田塗装)。

◆日本塗装時報 2007年9月18日発行 1859号掲載記事◆

■07年上半期の建築塗料生産 前年同期比16%増に

 中国建築塗料の07年上半期(1〜6月期)の累計生産量は85万600トンで、前年同期比16・4%の伸びとなった。そのうち、6月の生産量は17万2000トンで、前年同期比9・9%の伸び。

■米ローム&ハース社 西南販売センターを開設

 米国Rohm & Haas社の塗料事業部(PCM)は、中国における4番目に大きい販売センターである「西南販売センター」が業務を始めた、と発表した。
 同センターは四川省成都経済技術開発区洪安化学工業団地に位置し、そのサービス範囲は四川、雲南、貴州および重慶など省・市を含んだ中国西南部全地区をカバーする。
 その他の販売センターは、北京、上海、広東三水に設置されている。

■独スーパードット社 台湾塗料会社を買収

 ドイツのSUPERDOT社は、台湾「華速塗料公司」の85%の株式を買い取った、と発表した。今回の買収は、SUPERDOT社がアジア塗料市場に本格進出するため。
 「華速塗料」は1974年に創設された中国台湾地区大手の専業塗料メーカーの1つで、従業員数は700人以上。

■上海塗料公司 水性石材調塗料の量産開始

 上海塗料公司は8月22日、水性石材調塗料の本格生産を始め、その初回製品が市場に登場した、と発表した。
 情報によると、同製品の花崗岩模様のテクスチャー・色彩は、台湾と日本の同種製品を上回り、その疑似効果は驚くものがあるという。

■天鵞塗料公司 自動車用塗料工場が着工

 湖北省の天鵞塗料化学工業公司は、年産2万トンの自動車用塗料および塗装プロジェクトが着工、08年末に竣工して生産を始める見通しである、と発表した。同プロジェクトは主に中国東風自動車公司にサービスを提供することになる。
 また、将来、天鵞社は1億人民元の投資で高級自動車上塗り塗料の生産プロジェクトを設立する計画である。

■米国の内装塗料製品 天津市場に出荷

 米国の塗料会社DIVERSIFIED社は、天津で内装塗料専売店を開設する、と発表した。同店は自社が生産するMORWEARブランドのシリーズ塗料製品を販売することになる。
 市場でのマーケティング調査よると、そのカビ防止シリーズの塗料製品は中国の消費者に大人気で、今後同店では防火シリーズ塗料と防虫シリーズ塗料製品をも販売する予定。

■立東化学工業 エポキシ防腐塗料製品が オリンピック工事に採用

 河北省の立東化学工業公司は、同社が生産したエポキシ防腐塗料製品30トンが08年オリンピック施設工事に使用するため引き渡された、と発表した。
 同社は中国国内における液体防腐塗料の主要な生産企業。その製品は主に海洋プラットフォーム、橋梁、鉄筋構造、オイル・ガス配管、タンク、発電所などに利用されている。

◆日本塗装時報 2007年9月18日発行 1859号掲載記事◆

■日塗装創立60周年式典 来年5月22日横浜で

 日本塗装工業会の創立60周年記念式典は来年5月22日、横浜市西区みなとみらいの横浜ロイヤルパークホテルで開かれる。
 「黒船来航・文明開化、未来発信の神奈川へようこそ」をキャッチフレーズに▽13時〜15時第49回定時総会▽15時15分〜16時20分記念式典▽18時〜21時第35回全国大会・60周年記念パーティーを開催する。
 記念パーティーでは、古ア正敏常任理事によるオペラ独唱、中国雑技団によるパフォーマンスなどが予定されている。
 また、60周年記念DVDを制作し、来年9月に配布するが、その素材になる映像の提供を各支部に依頼する。

■全マ連の完成保証が認可

 全国マスチック事業協同組合連合会(山岸純一会長)は、「工事完成保証事業」の実施に向けて各地域事業協同組合および同連合会の定款変更を行い、国土交通省に申請していたが、8月24日付けで全て認可された。

■入札情報をメールで配信 ズノーと提携 新サービスを開始します

 日本塗装時報社ではこのたび、ズノー(本社・東京)と提携し、公募・入札情報の検索、メール配信システム「入札王」をご利用できるサービスを開始します。
 ズノーの開発した入札王は、国、都道府県、独立行政法人、国の外郭団体など約200機関、3000サイト以上から公募・入札情報を収集し、毎日更新するサービスです。利用者は工種や、地域等の条件を指定して入札王のデータベースを検索できます。
 また、「塗装」といったキーワードを設定しておけば、すべての発注情報が自動的に収集され、メールで受信することもできます。

■日本塗装工業会第67回全国支部長会

 日本塗装工業会の第67回全国支部長会は9月5日午後3時から、岩手産業文化センターで開かれた。
 河野会長は「新潟中越地震被災者への義援金を呼びかけたところ、合計487万5千円の浄財をいただき、新潟県支部にお渡しした。本日は岩手県支部のご努力により第21回の全国建築塗装技能競技大会が2年振りに開催の運びとなった。議事終了後は選手の奮闘ぶりを見ていただきたい」とあいさつ。
 報告事項として▽創立60周年記念事業▽建設塗装基幹技能者認定講習の開催予定▽ペインテナンスキャンペーン▽全国建築塗装技能競技大会の開催▽透湿外断熱工法プロジェクト―について説明した。
 このほか▽メーカーによる責任施工が中心の耐火塗料については技術委員会でアンケート調査を実施し、その結果をメーカー側に伝える▽「塗装の日」ポスターは145人160作品の応募があり、9月5日の常任理事会で最優秀作品が決まった。各会員に2枚、支部に10部程度を配布する。カレンダー用は別のデザインで作成し、会員1部、支部2部を配布する▽技能委員会は、JASS改定に対応した『新しい塗装の知識』改訂版を発刊した―などを報告した。

■第8回ペインテナンス 8月末で732件

 日本塗装工業会は、第8回ペインテナンスキャンペーン(4月1日〜9月30日)の支部別施工件数を発表した。それによると、実績数の合計は8月29日現在で732件。秋田の89件を筆頭に、大阪80件、岩手76件、神奈川65件、青森44件と続いている。実績がゼロの支部も14あり、今後大幅な上乗せが期待されている。

■「塗料・塗装の需要実績」 製販装3団体会員を対象に聞く

 日本塗料工業会は、製・販・装3団体の会員を対象に「塗料・塗装の需要実績」講演会を8月29日東京、30日名古屋、31日大阪で開催、3会場合わせて約250人が参加した。今回は、久米政文日本塗料工業会専務理事が「日本の塗料需要動向と将来」、宮原清日本塗料商業組合専務理事が「塗料販売業の現状と課題」、川島敏雄日本塗装工業会常務理事が「建築塗装の現状と将来」の各テーマについて講演。製・販・装それぞれの業界の課題と将来展望が示された。講演要旨は次の通り。


環境対策など課題が山積 日塗工・久米専務理事

 中国の塗料需要拡大、中東の地政学的リスクなどで原油価格は高止まりしており、塗料価格への影響が甚大になってきた。さらに、世界的な金属価格の高騰で、塗料に使用する金属原料も影響を受けている。
 日本の塗料メーカーの海外生産は、中国・東南アジアの比率が高く、特に中国の伸びが突出している。また、インドも増加傾向にある。
 塗料の出荷数量は、平成3年をピークに、以後減少傾向にあったが、平成15年頃からやや持ち直している。一方、従業員数は平成7年をピークに減少傾向にある。
 需要分野別では▽建物用は、出荷数量は減少傾向だが、改修での高級品志向が寄与して金額はやや上昇している▽建築資材用は、数量・金額とも減少傾向にある▽構造物用は、数量は微減、金額は下落後横ばい▽船舶用は、04年、05年は数量・金額とも上昇している▽新車用は、ここ5年間は数量・金額とも上昇傾向にある▽自動車補修用は、数量は減少傾向にあるが、金額は03年から上昇傾向にある▽電気機械用は数量・金額とも減少傾向にある▽機械用塗料分野は、近年5年間は数量・金額とも上昇傾向にあり好調である▽金属製品用は数量・金額とも低下傾向にある▽木工製品用は、数量・金額とも長年減少傾向にある▽家庭用は、数量は微減、金額は低下傾向にある▽路面表示用は、00年度に比べると数量はやや増加、金額は横ばいである。
 上場塗料メーカー15社の07年3月期業績は、製造業平均と比べて遜色がないが、これには海外事業の寄与が大きい。半面、海外進出していない会社は、原材料高騰の影響を受け、経営を圧迫している。
 07年度の塗料需要予測は、数量で前年比0・7%の増加を見込んでおり、リフォーム市場が好調な建築資材、電気機械、構造物などが伸びると予測している。
 塗料産業を取り巻く状況は▽地球規模での環境問題への対応▽化学物質管理の規制強化▽グローバル化への対応▽原油・原料の高騰への対応―など難しい課題が山積している。



人材育成と収益率向上が課題 日塗商・宮原専務理事

 日本は国際化、高度情報化、少子高齢化、成熟化という4つの潮流にさらされている。
 こうした中で、日塗商組合員は平成4年の2447社をピークとして減少傾向にあり、平成19年4月は1817社で、ピーク時の約4分の3となった。退会した組合員の多くは廃業している。
 平成14年の商業統計によると、塗料販売店の数は3993社で、全販売額は1兆8065億円。うち塗料販売額は85%の1兆5354億円となっている。日塗工統計に比べて金額が多いのは、2次、3次店の販売額が重複してカウントされているためと思われる。
 アンケート調査によると、塗料販売店が抱えている問題としては、過当競争、売掛金回収、人材育成などを挙げる社店が多い。収益率の低下と後継者問題が最大の課題といえる。
 3〜5年先の将来方向は、大規模店は「将来も自社独自でやっていける」「積極的に他社店を合併、買収していく」という回答が多く、小規模店ほど「廃業」「他社店に営業を譲りたい」という回答が多い。
 売掛金については、回収状況の悪化や手形サイトが長いなどの問題があり、このため「マルテークレジット決済サービス」を導入することにした。
 EDIの普及状況は、今年7月末現在で、メーカー8社、ディーラー588回線(533拠点、347社)に達している。
 今後の課題としては▽人材の育成▽取引先の拡大(業態変革)▽収益率のアップ(商品値上げの転嫁、回収率のアップ)―などが挙げられる。



改修市場への取り組みを強化 日塗装・川島常務理事

 日塗装会員の06年度の完工高実績は7610億円で、そのうち73・3%の5580億円が塗り替えである。
 06年の塗装許可業者数は4万5544社で、10年前に比べると54%も増えている。これは防水(同91%増)ほどではないが、左官(同29%増)、内装仕上げ(同28%増)よりは伸び率が高い。
 日塗装では「総合仕上工事業と特化した塗装専門工事業への確立を図る」との長期方針の下、3重点施策を定め、各専門委員会で具体的事業を推進している。
 技術委員会は▽廃水処理技術の確立▽ピンネット工法の商品化▽耐火塗装への参入(大手塗料メーカー3社との提携)▽遮熱塗料の評価(鹿児島県で曝露実験)、技能委員会は▽第21回全国建築塗装技能競技大会の開催▽建設塗装基幹技能者認定講習会の開催▽デコラティブペイント基礎技能研修の実施、品質委員会はペインテナンスキャンペーンの実施、自主品質管理「業務チェックリスト」の活用、需要委員会は日塗装ホームページのリニューアル、安全委員会はシンナー乱用防止パンフレットの作成、経営委員会は『施工条件・範囲リスト』(標準モデル)の作成―などを推進している。
 このほか、建物の長寿命化(ストックマネジメント)、石綿(レベル3)対策などに取り組んでいる。
 また、来年の創立60周年を契機に、組織と全体事業の見直しを行い、来年度からは新しい組織・事業で再スタートする。

■遮熱塗料など紹介 カンペ共販九州が新製品発表会

 カンペ共販九州(本社福岡)は8月24日、福岡サンバレスで、塗料販売店を対象に、「2007年関西ペイント建築新製品発表会」を開催した=写真。
 当日はテレビ放映で話題になっている遮熱塗料「ヒルムA」や新規外装材などの新製品を紹介した。
 冒頭、関西ペイント販売の藤本建設塗料本部長は、塗料原材料価格の動向や、同社の環境対応への取組み姿勢などを説明。
 また、新製品紹介以外にも、窯業系パネルや工場塗装、現地での塗替え時のトラブル事例ほか、各自治体で施行されつつある景観条例についての説明など、幅広い話題を取り上げた。
 カンペ共販九州では、今後もこうした発表会を定期的に開催し、製品情報や業界動向、関連情報の発信に努める方針。

■落書き防止に壁画描く 大阪・ひがし京橋商店街 日ペが協賛

 京阪電鉄京橋駅東の「ひがし京橋商店街」は9月9日、「第4回ウォールペインティングフェスティバル」を開催した=写真。
 同商店街は京阪電車の高架下にあるが、南側にめぐらされた大阪市水道局東野田抽水所のコンクリート壁(約100m)への落書きがひどく、集客面でも影響が出ていた。そこで、壁画を描いて防止する方法を試してみたところ、抜群の効果があったため、定期的に実施しているもの。
 日本ペイントでは、第2回から材料を提供、企画運営や廃水処理などに、ボランティアで協力している。
 今年は、大阪市の商店街振興助成金を活用して開催。特に団塊の世代に「護ろうわれらの地球環境」というテーマでの描画を呼びかけたところ、約120人が参加した。
 参加者は、29チームに編成し、6月に発売された水性半つや多用途塗料「ニッペ水性セミグロス」を使って、それぞれ思い思いの絵を描いた。
 また、はけ洗い水は下水に流さないように指導し、油分を微生物で分解できる油分散洗浄剤を使って処理してから排水し、水質汚濁防止に気を配った。
 なお、今回のイベントは第10回グッドペインティングカラーの「落書き防止賞」に応募する予定。

■日ペが上海に新会社設立 研究開発のグローバル化推進

 日本ペイントは9月1日、中国・上海市浦東新区に、塗料の研究開発を行う新会社「日塗(上海)塗料研究開発有限公司」(代表者・青木啓日本ペイント執行役員R&D本部長)を設立した。資本金は210万米ドルで、同社が100%出資する。
 当面は、立邦塗料(中国)有限公司 (NipponPaint(China)Co.Ltd.)内で、塗料用樹脂などを中心とした研究開発業務を行う。人員は15人程度からスタートし、3年後には30人程度に増員する。
 同社では世界規模での研究開発ネットワーク構築を見据えているが、日本国内における若者の技術離れ傾向が将来的な技術者不足を招くおそれがあるため、今後優秀な海外技術者を積極的に採用し、研究開発のグローバル化を促進していく予定。上海に引き続き、将来的には他のアジア地域や北米にも研究開発拠点の拡大を計画している。

■スズカファイン 営業本部が移転

 スズカファイン営業本部は、業務運営の迅速化のため、9月18日から三重県の同社総合センター内に移転する。
【移転先】三重県四日市市楠町小倉1058番地4、電話059・397・2187、FAX059・397・6191。

■『東塗協いろ暦』48号

 東京都塗装工業協同組合と日本塗装工業会東京支部が発刊。内容は▽塗装高等技術専門校開校50周年記念式典▽専門校の入校式・修了式▽落書き消去キャンペーン開催▽東塗協第59期通常総会開催▽日塗装東京支部第52期通常総会開催▽日塗装第48回定時総会・第34回全国大会開催▽パイロットのおはなし▽組合員訪問・佐藤興業▽支部訪問・江東支部―など。

■大塗装が学科対策講習会

 07年度建築塗装技能検定の学科試験は8月26日、全国一斉に実施された。
 大阪府塗装工業協同組合では学科試験対策講習会を8月23、24の2日間、大阪市中央区のマイドームおおさかで開催、1、2級合わせて135人が受講した。

■会社人事

大日本塗料

(9月1日)兼特許室長委嘱、技術開発部門副部門長兼要素技術開発室長委嘱佐々木博治▽特許室専任課長(特許室長)多記徹
(9月12日)参与・構造物塗料事業部長委嘱、廣谷良則

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