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◆日本塗装時報 2008年11月18日発行 1875号◆
■マスチック連合会 新会長に鈴木浩之氏

懇親会であいさつする鈴木新会長
 全国マスチック事業協同組合連合会(山岸純一会長)の第25回総会は10月24日午後、東京・明治記念館で開かれた。

 公木義二副会長が開会の辞を述べたあと、山岸会長は「各地の総会に出席したところ、従来になく活発にご意見をいただき、事業への関心の高まりを感じた。建設業の景況は悪いが、その中でもわれわれはしっかりとしたお客様を持っており、まだ恵まれているといえる。2つの保証制度を武器に難関を乗り切ってほしい。最終ユーザーの不安にしっかり答えるのが、全国にも類がないこの保証制度であり、自信を持ってお客様に薦めていただきたい。まだまだPRが不足しているのは否めないが、組合員もより理解を深めて活用されたい。私も5期10年会長を務めたが、本総会で退任させていただくことになった。この間の皆様のご支援、ご協力に感謝している」とあいさつした。

 議事に移り、07年度事業報告・同決算、08年度事業計画案・同予算などを承認した。  07年度の長期性能保証事業は保証額合計14億7千万円でほぼ前年度並み。単組別では中国・四国(5億4千百万円)、関東(3億3千8百万円)、近畿(2億4千6百万円)が多かった。工事完成保証事業の初年度は、関東5件、中・四国2件、近畿1件、合計8件(保証額1億5千百万円)の申し込みがあった。

 任期満了による役員改選は、指名推薦により理事、監事を選出。理事の互選により、新会長に鈴木浩之氏(東京・久野建装代表取締役副社長)が選ばれた。
 議事終了後、内田芳夫氏に退任役員感謝状、大野良治氏と穂坂博史氏に永年役員表彰状が贈られ、堀越良雄副会長の閉会の辞で締めくくった。

 総会終了後の懇親会で、鈴木新会長は「米国の金融危機に始まり、日本も先行きが見えない大変な時代に突入した。このような時期に会長を拝命したことに重い責任を感じている。しかし、われわれには長期性能保証と工事完成保証という2本柱の事業がある。長期性能保証は18年間で140億円近い実績があり、工事完成保証もすでに8件の実績を上げている。いま『安全・安心』に世間の関心が高まっており、この2つの事業を活用すれば、必ずチャンスも開ける。今後、事業のPRのため、要望があれば全国各地の組合員、エンドユーザーに説明して回りたい。一方、われわれの原点は『責任施工』であり、技能・技術を再度見直したい。まだ若輩者だが、新役員と皆様のご指導をいただき、2年間頑張りたい」と就任の抱負を述べた。

 マスチック連合会の新執行部(カッコ内は所属協組)は次の通り。
【会長】鈴木浩之(関東・新任)【副会長】堀越良雄(東北)▽本郷保(北海道)▽公木義二(関東)▽田中保雄(近畿・新任)【専務理事】清水康二(中部)【常務理事】長崎和孝(中・四国)▽保坂功夫(九州)▽大南拓哉(中部・新任)【理事】村山仁(北海道)▽藤澤廣光(同・新任)▽松本俊一(東北・新任)▽山縣伸由(関東・新任)▽江取義直(関東)▽山ア豊(同)▽中島國雄(同)▽平川博(同)▽山岸純一(同)▽横溝武矩(同)▽辻村和雄(近畿)▽山本邦彦(同)▽濱崎績(同)▽大野良治(中・四国)▽安島壮(同)▽穂坂博史(九州)【監事】橋本貞夫(関東)▽船岡保徳(近畿・新任)

■社長に河野玉吉氏 塗装会館総会

就任のあいさつをする河野社長
 株式会社塗装会館(東京、大澤茂樹社長)の第47期定時総会は10月15日午後、東京渋谷区の塗装会館で開かれた。

 開会に当たり、大澤社長は「世界的に厳しい状況下にあるが、会館運営は順調に進んでいる」とあいさつ。議事では07年度決算、08年度予算案を承認。任期満了による役員改選では、社長に河野玉吉、常務取締役に山岸純一、多賀谷嘉昭、磯部一夫、鈴木浩之の各氏が選ばれた。

 河野氏=写真=は「今後、塗装各団体が一堂に会する殿堂としての役割を十分考えながら運営にあたりたい」と就任のあいさつを述べた。

■「マンション計画修繕施工協」発足へ 坂倉氏ら20人が発起人に

設立の趣旨を説明する坂倉代表
 マンションの大規模修繕にかかわる塗装、防水などの専門工事業者の横断的組織として、日本マンション計画修繕施工協会(仮称、発起人代表・坂倉徹サカクラ社長)が発足の運びとなり、10月24日東京都内で記者発表を行った。改修専門工事業種の確立を図るため関係当局や業界と連携し、管理組合のニーズに応える保証制度や、改修工事施工管理技士制度の確立を目指す。今後全国の専門工事業者に参加を呼びかけ、12月15日に設立総会を開催、年内に一般社団法人として登記する。

 マンション共用部分の大規模修繕工事はすでに30年以上前から発注されてきたが、関係する専門工事業者が一堂に会し、技術、施工など関する各種の課題に取り組む全国団体がなかった。

 このため、坂倉徹サカクラ社長ら20人が発起人となり、9月24日に第1回目の発起人会を開催し、設立趣意書、事業計、定款などを決めた。

 事業計画は▽改正建築基準法に関する講習会▽労働安全衛生法に関する講習会▽技術者教育(マンション計画修繕専門技術者)▽各種技術・技能研修会の開催▽環境対応型施工法及び技術に関する調査研究▽超高層マンション大規模修繕に関する調査研究▽長寿命化200年住宅の改修技術に関する調査研究▽長期修繕計画作成マニュアルの調査研究▽マンション改修工事実績の記録保存の調査研究▽工事完成保証及び品質保証に関する調査研究▽計画修繕工事施工管理制度確立の調査研究(改修工事施工管理技士の確立)▽改修専門工事業確立の調査研究(建設業種の確立)▽関連諸団体との連携▽マンション改修工事標準仕様書の調査研究▽マンション管理組合との標準契約書の作成▽その他マンション改修工事の諸課題に対する対応。

 会員は正会員と賛助会員で構成し、正会員の入会条件は▽会社設立から10年以上▽大規模修繕工事に関わる建設業許可を取得▽直近3年間の平均で完成工事に占める大規模修繕工事の割合が30%以上、または10件以上の実績があること(元請・下請を問わない)―としている。

 今後、12月15日午後2時から東京・グランドプリンスホテル新高輪で設立総会を開いた後、法務局に設立登記を行い、年内に正式発足する予定である。

【設立発起人】代表・坂倉徹(サカクラ)▽副代表・山岸純一(ヤマギシリフォーム工業)▽同・高橋修身(建装工業)▽堀越良雄(堀越)▽櫻井博宣(TOHO)▽小川隆幸(日装)▽瀬古輝雄(日本建材工事)▽平松建史(京浜管鉄工業)▽渡辺清彦(渡辺物産)▽中間太麓(いずみテクノス)▽西尾敬二(西尾産業)▽川本守彦(川本工業)▽佐藤正道(大和)▽林節夫(シンヨー)▽後藤龍彦(アール・エヌ・ゴトー)▽木村光徳(木村工業)▽高橋秀行(旭技建)▽渡辺健司(ウェイズ)▽小川恭史(日塗)▽柏原伸二(柏原塗研工業)
【設立準備室】東京都港区西新橋2−13−5、電話03・5512・2798、FAX03・5512・2820。

■秋の叙勲・褒章 尾川氏に旭双
 政府は11月3日、08年春の勲章受章者を発表した。塗装業界からは旭日双光章に尾川富男氏(東京)、瑞宝単光章に小林惇(茨城)、浦澤孝一(長野)、丸山健一(三重)、木ノ下俊男(兵庫)、天滿善行(香川)の各氏が選ばれた。国土交通省関係の伝達式は11月6日、東京・グランドプリンスホテル赤坂で行われた。

【旭日双光章】
▽尾川富男氏(67歳) オガワ会長、元東京都塗装工業協同組合理事長、元日本塗装工業会東京支部副支部長、東京都。

【瑞宝単光章】
▽小林惇氏(67歳) 常磐塗装工事部長・営業部長、茨城県日立市。
▽浦澤孝一氏(57歳) サンスプレー工事部長、長野県長野市。
▽丸山健一氏(71歳) ツタ塗装工芸代表者、三重県松阪市。
▽木ノ下俊男氏(72歳) 木ノ下塗装店会長、兵庫県神戸市。
▽天滿善行氏(63歳) 氏原塗装元職長、香川県高松市。

■坂倉、原、落合氏らに黄綬
 08年春の褒章では、塗装業界から樋本勝彦(北海道)、松田英嗣(茨城)、坂倉徹(神奈川)、原秀雄(静岡)、落合五雄(大阪)の5氏が黄綬褒章を受章した。国土交通省関係の伝達式は11月18日、同省共用大会議室で行われる。

【黄綬褒章】
▽樋本勝彦氏(67歳) 樋本塗装所社長、全国マスチック事業協同組合理事、北海道函館市。
▽松田英嗣氏(70歳) 松田商事社長、茨城県龍ヶ崎市。
▽坂倉徹氏(62歳) サカクラ社長、元日本塗装工業会神奈川県支部支部長、神奈川県横浜市。
▽原秀雄氏(73歳) 佐野塗装元会長、元日本橋梁・鋼構造物塗装技術協会理事、静岡県静岡市。
▽落合五雄氏(61歳) 大門塗装工業社長、元日本塗装工業会常任理事、大阪府大阪市

■機能性塗料のPRを強化 日塗商理事会

あいさつする友野理事長
 日本塗料商業組合(友野昌幸理事長)の第144回理事会は10月16日、沖縄県那覇市のホテル日航那覇グランドキャッスルで開かれた。

 新田宗則沖縄県支部長が歓迎の言葉を述べたあと、友野理事長は「今回沖縄では平成5年以来15年ぶりに開催した。今日、変革の時を迎えている。時代に即応した業態に作り上げ、各社が長年培ったノウハウを利用して利益につながるよう知恵を絞ることが重要である。  本日は3議題を提案している。その中でも機能性塗料の拡販推進は、中長期方針に掲げた『需要の創造』に関連し、潜在化している需要を喚起することを求めている。近畿ブロックでは機能性塗料の展示会を実施したが、これを各地に広げていきたい。環境問題については特に地球温暖化への対応が緊急最大の課題で、組合としての環境宣言を発表し、チームマイナス6%にも参画している。そのほか、製販装の塗料普及活動として『ドリームペインティング』を開催した。今後どのように実施していくべきか日塗商としても検討を進めていく必要があると思う。

 組合は様々な課題を抱えているが、一つ一つの事業の積み重ねにより、目に見える結果を残せるよう努力したい」とあいさつした。

 議事に移り、▽表彰・弔意・被災見舞金規程の一部廃止(「表彰」規程の削除と「感謝状」規程の一部廃止)▽機能性塗料の拡販活動推進▽日塗商団体定期保険の推進―を承認した。

 理事会終了後は、引き続き懇親会を開催。琉球舞踊や空手の演舞、子供エイサーなどのアトラクションを楽しんだ。

■住環境測定士試験 18都道府県で開催
 NPO住環境測定協会(原田英敏理事長)は、同協会の認定資格である1、2級住環境測定士・住環境測定士補試験の実施要領を発表した。シックハウスに関する基本的な測定と改善・予防のコンサルタントを育成するもので、公開試験として実施する。

【試験日】4月5日(1級15時30分〜16時30分、2級15時30分〜16時30分、士補13時30分〜14時30分)
【受験料】1級2万円、2級・士補1万5千円
【問い合わせ先】同協会本部(082・890・1023)、会場などの詳細はウェブサイト(http://www.homenw.net)に掲載。

■おおさか技能フェア 橋下知事が激励

橋下知事が出席してテープカット



会場の様子
 「おおさか技能フェア2008」(大阪府技能士会連合会など主催)が11月7、8の2日間、マイドームおおさかで開催され、塗装業界関係からは大阪府塗装技能士会(大内一生会長)、日本塗装工業会大阪府支部(別所宏昭支部長)、大阪府塗装工業協同組合(田伏健一理事長)の3団体が共同で出展した。

 今回は、日本公衆電話会との連携により「災害伝言ダイヤル」のPRを初めて実施したほか、「女性のための塗り絵教室」、木目調塗装仕上げの実演、塗装相談、塗装用具の展示即売などを行った。

 また、7日に開かれた大阪府職業能力開発促進大会では、橋下徹知事が出席して大阪府技能競技大会(技能グランプリOSAKA)の表彰式を開催した。

 入賞者は次の通り。
【大阪府知事賞】池本竜也(五十嵐塗装店)【大阪府職業能力開発協会長賞】大橋清彦(川原塗装店)【大阪府技能士会連合会長賞】谷克幸(竹林塗装工業)▽山口幾央(ダイワテック)▽八塚勇治(協榮塗装工業)

 表彰式終了後、橋下知事は各小間を見学。「皆さんが日本の技術を支えてください」と激励した。

■ペイントショー2010「感彩大博覧会」テーマに

記者発表する小林実行委員長
 2年後に開かれる第5回ペイントショーの概要が決まり、10月22日記者発表された。  今回は「感彩大博覧会/ペイント最前線・KANSAIに集結」をテーマに、2010年4月8日から10日まで、大阪市住之江区南港のインテックス大阪6号館で開催される。

 主催するペイントショー実行委員会は、日本塗料工業会、日本塗料商業組合、日本塗装工業会の製販装3団体で構成。塗料・塗装産業および原材料、周辺機器企業などに呼びかけ、150社600小間以上の出展と、8万人以上の来場者を見込んでいる。

 記者発表会の席上、小林正受実行委員長(日本塗料工業会会長)は、「世界的に見ると、塗料は総合化学メーカーがコア事業として展開している。これらグローバル企業は塗料の将来性について多大な期待を持っており、積極的な世界戦略を打ち出している。

 一方で、日本の塗料市場はここ数年伸びていない。その原因は、欧米では塗料の社会的認知度が高いのに比べ、日本ではネガティブなイメージでとられらえている面が大きいと思う。従来、われわれ塗料産業から発信型の事業展開をしてこなかったため、塗料を正しく理解されていないのではないか。

 しかし、昨今の環境問題や持続可能な社会を実現するには、例えば遮熱・断熱塗料のような塗料が寄与でき、健康面にも貢献する機能性塗料が数多く開発されている。塗料のポジティブなイメージを発信していくためにもペイントショーの役割は重要である。  今回初めて関西で開催するのは、東京以外の地でも情報を発信するということと、塗料発祥の地で上場塗料メーカーの大半の本社所在地であるということを考慮した。テーマは、「色彩に感動する」と「関西」をかけた。

 塗料の社会的な認知度を高めて需要創出に努めていきたい。また、今回は『総合トレードショー』としてビジネス面にも配慮し、業界活性化に役立つことを期待している」と開催の趣旨を説明した。

 今後のスケジュールは、▽出展書類送付(11月中旬)▽出展オリエンテーション(09年2月中旬)▽出展申し込み・受付(09年4月1日〜5月29日)▽小間割抽選会・出展社説明会(09年10月中旬〜下旬)。

 問い合わせ先は、日本塗料工業会大阪事務局内ペイントショー2010事務局(電話06・6261・0171、担当・西村三津雄事務局長代理)。

■「安全への決意を新たに」大阪府建団連が追弔法要

第46回追弔法要
 建設業物故者第46回追弔法要(主催・大阪府建団連、大阪建設専門業安全協力会連合会)が10月29日午後、東本願寺・難波別院(南御堂)で営まれた。

 会場には遺族、会員組合員、官公庁来賓ら約270人が参列。渡辺睦翁安全協力会連合会会長が開会の辞を述べたあと、北浦年一大阪府建団連会長は「公共事業の縮小による過当競争の中、とりわけ我々専門工事業者は極めて厳しい環境下にある。建設産業への新たな入職者が減少し、建設技能者の待遇改善が求められており、建設業界の将来を考える上でも元請各社の理解と協力をお願いしたい。死亡災害をなくし、今まで以上に安全管理対策の充実強化を図り、労働災害の撲滅のため、ここに改めて安全への決意を誓うものである」と追弔の言葉を述べた。

 このあと、各来賓からあいさつがあり、全員で焼香した。

■大阪塗料工業協同組合 優秀社員表彰式

優秀社員表彰式
 大阪塗料工業協同組合(内海浩之理事長)は11月7日、大阪・梅田のハービスOSAKAで、第55回優秀社員表彰式を開催した。

 冒頭、内海理事長は「昭和29年にこの表彰制度が発足して55回を数え、本日表彰される31人を含めると延べ2002人が表彰を受けることになった。皆様の日々の研さん努力が礎となって塗料業界が支えられてきた。世界経済が減速する中、今年度上半期の塗料出荷数量は前年比98・3%となった。関西の同業2社が相次いで倒産したことは由々しい事態である。しかし、われわれは虚業産業ではなく、豊かでバラエティーに富む機能をもつ塗料製品を通して、各方面のお客様に喜ばれるものづくりに携わる塗料製造業者である。もっと自信と誇りを持って日々の仕事に取り組むべきではないか。チャレンジ精神をもって、夢の実現に向かって力強い歩みを続けていただきたい」とあいさつした。

 次に、被表彰者31人に表彰状と記念品を贈呈。来賓の近畿経済産業局長代理・山本製造産業課長、大阪府知事代理・領家ものづくり支援課課長補佐らが祝辞を述べた。
 これに対し、被表彰者を代表して佐古憲治氏(カナヱ塗料)が「戦後の日本と同様なハングリー精神をもって、会社と業界の発展に貢献していきたい」と謝辞を述べた。

 このあと乾杯し、祝宴を催した。

■現代の名工に 木暮、清家氏
 厚生労働省は11月10日、卓越した技能者を表彰する08年度の「現代の名工」150人を発表した。塗装業界からは、木暮実氏(57歳、群馬県・木暮塗装)、清家純夫氏(62歳、福岡県・清家)が選ばれた。両氏ともデコレイティブペイントの技法が高く評価された。
表彰式は11月11日、東京都港区の明治記念館で行われた。

■竹林氏に労働局長表彰
 建設雇用改善推進月間に当たり、竹林正浩竹林塗装工業社長が大阪労働局長から表彰された。建設労働者の雇用改善に関する活動が認められたもの。表彰式は11月7日、大阪労働局長室で行われ、3社が表彰された。